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ChatGPT読了 182026-05-21

ChatGPTで議事録を30分で仕上げる手順——録音から要約までと、機密会議で避ける判断

「chatgpt 議事録」で検索する読者に向けて、ChatGPTで議事録を30分で仕上げる手順——録音から要約までと、機密会議で避ける判断を切り口に、実務で確認すべき使い方・注意点・導入判断を整理します。中小企業で無理なく試すための論点も解説します。

「chatgpt 議事録」で検索している人が知りたいのは、単語の定義だけではなく、自社で使える業務、避けるべきリスク、導入順序です。この記事では、ChatGPTで議事録を30分で仕上げる手順——録音から要約までと、機密会議で避ける判断を切り口に、中小企業が実務で確認すべき判断材料を整理します。

1. ChatGPT議事録——中小企業の文脈

ChatGPTを使った議事録作成は、会議の録音を文字に起こし、そのテキストをChatGPTに渡して要約と整形を任せる一連の作業を指します。中小企業の現場で起きていた、会議のたびに1〜2時間かけて議事録を書き直して配信する負担を、3分の1から5分の1にまで圧縮できる手法として、ここ1〜2年で急速に定着しています。

リコー・マネーフォワード・Shift AIなどの法人向け解説でも「議事録AIの本命はChatGPTを核に据えた組み合わせ運用」と整理されています。ChatGPT単体では音声を直接扱えないので、必ず「録音と文字起こし」を担う別の道具と組み合わせる構造になります。本記事ではこの組み合わせを最小構成でまとめます。

なぜ「30分で完走」が現実的なのか

会議が終わったその場で録音データを文字起こしツールにアップロードし、文字起こしが終わり次第ChatGPTに貼り付けて要約を取り、それを軽く読み返してSlackやメールに流す——この流れがツールの自動化で繋がるようになったからです。文字起こしツールの精度がここ2年で大きく上がり、人間が手で書き直す範囲が劇的に減ったことが、30分という時間スケールを可能にしました。

中小企業の会議は週に10件前後ある組織が多く、1件あたり1時間かけて議事録を書いていたものが30分に縮むと、月でおよそ20時間、年で240時間の事務作業が他の業務に回せるようになります。ITに詳しい社員がいなくても、社長自身や事務担当者が一人で導入できる範囲の話で、システム投資や外注も不要です。

出典:リコージャパン「ChatGPTで議事録を自動作成する方法」マネーフォワード「ChatGPTで議事録を作成する方法」
次の章2. 30分フローの全体像と工程内訳

2. 30分フローの全体像と工程内訳

会議終了から議事録の配信までを30分で終えるには、工程を「会議直前の準備3分」「会議中の録音」「会議後の文字起こし10分」「ChatGPTでの要約3分」「レビューと配信15分」の5つに分けて時間配分を意識します。会議そのものの時間は含まず、会議後の事務作業として30分以内に収める設計です。

このうち工程Cの文字起こしは、ツールによって所要時間が変わります。Nottaやtl;dvのようなクラウド型なら、1時間の会議でもおおむね5分前後で文字起こしが完了します。スマホ標準の録音アプリでも、最近のiPhoneやPixelなら本体内で同時に文字起こしが進むため、会議終了とほぼ同時にテキストが出来上がっています。

工程ごとの作業内容

会議前準備の3分は、録音機材の確認と参加者への録音同意の取り付けです。録音中に「録音しています」と表示が出るツールを使うか、開始時に「議事録のために録音させていただきます」と一言宣言します。会議中は普通に進行するだけで、メモは取っても取らなくても問題ありません。後で文字起こしから全文を拾えるからです。

会議後は、録音データを文字起こしツールに渡して10分前後待ち、出てきたテキストをChatGPTに貼って要約プロンプトを送り、返ってきた要約を読み返してSlackやメールに流すだけです。慣れれば作業時間は15〜20分に短縮でき、複雑な議事内容でも30分に収まる範囲に入ります。

1日2会議で週に5時間取り戻す

日次で会議が2件入る中小企業の社長や営業責任者なら、議事録作成の総時間は1件1時間×2件×5営業日で週に10時間という計算になります。これが1件30分に縮むと、週で5時間、月で約20時間が他の業務に振り向けられる計算です。新規開拓のメール対応、提案書の作成、社員との1on1など、これまで手が回らなかった業務に時間を回す余地が生まれます。

出典:Shift AI「ChatGPT議事録作成のプロンプトガイド」
次の章3. 録音——スマホ標準アプリでまず十分

3. 録音——スマホ標準アプリでまず十分

会議の録音は、専用の録音機を買う必要はなく、ふだん持ち歩いているスマートフォンの標準アプリで十分始められます。iPhoneなら「ボイスメモ」、Androidの多くの機種には「レコーダー」または「録音」というアプリが最初から入っています。これらは無料で、操作も赤いボタンを押すだけです。

iPhoneのボイスメモは、iOS 18以降のバージョンでは本体内で文字起こしと簡易要約まで自動で行うようになりました。録音を停止すると数秒〜数十秒で文字起こしテキストが画面に出てくるため、追加のアプリを入れなくても会議終了とほぼ同時に文字データが手元に揃います。Androidでは機種ごとに事情が異なり、Google Pixelシリーズは標準のレコーダーアプリで文字起こしまで対応していますが、それ以外の機種では別途文字起こしアプリを使う構成が一般的です。

マイク位置と録音品質のコツ

会議室での録音は、スマホを会議机の中央に「画面を上に向けて」置くのが基本です。下向きやカバンの中だと音がこもり、文字起こしの精度が大きく落ちます。発言者から1.5メートル以内の距離が理想で、それ以上離れる広い会議室では、机の中央と発言者寄りの2箇所にスマホを置いて両方録音する保険も有効です。

オンライン会議の場合は、ZoomやMicrosoft Teamsの録画機能を使うのが最も簡単です。録画ファイルから音声を抽出して文字起こしツールに渡すか、ZoomやTeamsの標準の議事録機能(後述)でそのまま文字起こしが取れます。スマホでオンライン会議の音を録音する場合は、スピーカーから出る音を別端末で録音する形になり、音質が落ちるため、可能ならZoom・Teams本体の録画機能を使う方が品質が安定します。

録音同意の取り方

会議冒頭で「議事録作成のためにスマホで録音させていただきます。録音データは社内の議事録共有のみに使い、AIによる要約のために文字起こしツールにかける予定です」と一言伝えるのが標準的な手順です。社内会議では一度ルール化すれば毎回宣言する必要はなくなりますが、社外の取引先が同席する会議では毎回確認するのが安全です。録音許可が取れない場合は、手書きやWordでメモを取り、それをChatGPTに渡して整形する手順に切り替えます。

出典:Apple「ボイスメモ」ユーザガイド
次の章4. 文字起こしツール5系統の使い分け

4. 文字起こしツール5系統の使い分け

文字起こしツールは、おおまかに5つの系統に分かれます。スマホ標準の録音アプリ、OpenAIが公開している「Whisper」、日本発のNotta、海外発のtl;dv、そしてZoomやMicrosoft Teamsに同梱されているAI機能です。中小企業の社長が最初に試すなら、スマホ標準かNottaのどちらかを推奨します。理由は導入のしやすさと日本語精度のバランスです。

下の表は、5系統の特徴を横並びで整理したものです。料金は2026年5月時点の公開情報で、契約条件によって変動する可能性があります。表中のサービス名をクリックすると各公式サイトに移動します。

ツール日本語精度話者分離料金(月額)機密データの扱い向く使い方
iPhoneボイスメモ / Pixel Recorder×無料端末内処理(外部送信なし)個人の社内会議メモ、出先の議事録
OpenAI Whisper(オープンソース版)×無料(自分のPCで動かす)完全ローカル処理可機密会議、外部送信を避けたい場面
Notta高(98.86%)1,200円〜SOC2、日本リージョン対応中小企業の社内会議、商談記録
tl;dv中〜高無料〜$45クラウド保存(海外サーバー)Zoom・Meet・Teams連携、コスト重視
Zoom AI Companion / Microsoft Teams CopilotZoom Pro以上は無料/Copilotは$30各サービスの規約準拠既にZoom・Teams契約あり

スマホ標準アプリで始める利点

最初の1ヶ月はiPhoneのボイスメモ、またはAndroidの標準録音アプリで運用するのがおすすめです。追加のアカウント登録もアプリインストールも不要で、議事録のために新たに月額料金が発生しません。文字起こしの精度はNottaやWhisperより一段下がりますが、ChatGPTに「不自然な日本語は文脈から修正してください」と添えれば、要約の段階で大半が補正されます。

Whisperはどんなときに使うか

Whisperは、外部のクラウドに音声データを送りたくない機密会議で使う選択肢です。OpenAIが公開しているオープンソースのソフトで、自分のPC上で動かす場合は録音データが外部に出ません。ITに詳しい社員に頼んで初期設定をしてもらえば、その後は社長自身が音声ファイルを指定するだけで文字起こしが動きます。初期セットアップが少しハードルが高いので、ふだんの会議には使わず、特に機密度の高い会議用の予備手段として持っておくと安心です。

Nottaは中小企業の本命

国内会議の本命は Notta です。日本語認識精度98.86%、複数話者の自動分離、ZoomやTeamsとの連携、日本リージョンでのデータ保管に対応しており、SOC2の認証も取得済みです。月額1,200円から始められる Pro プランで、個人事業主から30名規模までの中小企業の議事録ニーズは大半カバーできます。ChatGPTと組み合わせる場合、Notta側で「文字起こし+簡易要約」までを担い、それをChatGPTに渡して業務向けに整形する2段構えが安定します。

tl;dvと Zoom・Teams 同梱型

tl;dvは無料プランから始められる海外発のツールで、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの3つすべてに対応します。日本語精度はNottaに一歩譲りますが、コストを抑えたい場合や複数のWeb会議ツールを併用する場合に有力な選択肢です。すでにZoomの有料プラン(Pro以上)またはMicrosoft 365 Copilot(月30ドル)を契約している中小企業は、それぞれに同梱されているAI Companion/Copilotの議事録機能をまず試してみる順序がいいでしょう。追加コストがかからず、そのままChatGPTに要約を投げる構成が組めます。

詳細なツール比較と CRM 連携の話は中小企業のAI議事録ツール4系統で扱っています。本記事は ChatGPT を主役にした最短手順に絞った内容です。

出典:OpenAI「Introducing Whisper」Notta 公式tl;dv 公式
次の章5. ChatGPTで要約する——コピペで使えるプロンプト4種

5. ChatGPTで要約する——コピペで使えるプロンプト4種

文字起こしテキストが手元に揃ったら、ChatGPTに貼り付けて要約を依頼します。プロンプトは会議の種類によって整理項目を変えるのが定着のコツで、本章では中小企業でよく使う4つの会議パターン(基本、営業会議、社内ミーティング、1on1)のテンプレートを示します。どれもコピーしてそのまま使える形になっています。

基本要約プロンプト

会議の種類が定まらないとき、または最初にChatGPTを試すときに使う汎用プロンプトです。ChatGPTの画面に文字起こしを貼り付けたあと、その上に次の文を載せて送信します。

以下は会議の文字起こしテキストです。音声認識で起こしたものなので、明らかに不自然な日本語は前後の文脈から推測して修正してください。

そのうえで、次の6項目で議事録を整理してください。

1. 日時・参加者(テキストから推測できる範囲で)
2. 議題(議論された主なトピックを3〜5個)
3. 決定事項(合意・承認された内容)
4. ネクストアクション(誰が・何を・いつまでに)
5. 残課題・継続検討事項
6. 補足(その他重要な発言)

==== 文字起こし開始 ====
(ここに文字起こしテキストを貼る)
==== 文字起こし終了 ====

このプロンプトをそのまま使うだけで、会議の論点が整理された議事録ドラフトが返ってきます。ChatGPTの返答が長すぎる場合は「各項目は箇条書きで3〜5項目以内に絞ってください」と追加で指示します。

営業会議向け

営業の商談記録や進捗会議では、顧客の状況とネクストアクションを構造化することが最重要です。次のプロンプトを使うと、Salesforce や HubSpot などのCRMに転記しやすい形で要約が返ってきます。

以下は営業会議の文字起こしです。次の項目で整理してください。

1. 顧客情報(会社名・部署・担当者・キーパーソン)
2. 顧客の現在の課題(自社の表現ではなく顧客の言葉で)
3. こちらから提案した内容
4. 顧客からの質問・懸念
5. 競合の有無と比較状況
6. 予算感・決裁時期(語られていれば)
7. 次回アクション(こちら側・先方側、それぞれ)

==== 文字起こし開始 ====
(ここに文字起こしテキストを貼る)
==== 文字起こし終了 ====

商談記録は CRM への自動入力まで含めて設計する方法があります。詳しくは中小企業の商談録音AIの活用を参照してください。

社内ミーティング向け

社内の定例会議や部門会議では、決定事項と宿題の明示が要点です。長く議論しても「結局何が決まったのか」「誰が何をやるのか」が見えない議事録は読まれません。

以下は社内ミーティングの文字起こしです。次の項目で整理してください。

1. 主要な議論ポイント(3〜5個、各1〜2文で)
2. 決定事項(合意済みのもの)
3. 宿題・タスク(担当者と期限を明示、不明な場合は「未決」と記載)
4. 次回会議までに確認が必要な事項
5. 重要な発言(社長や責任者の方針表明など)

担当者と期限が会議中に明言されていない場合は、その旨を記載してください。

==== 文字起こし開始 ====
==== 文字起こし終了 ====

1on1向け

社員との1on1や評価面談では、本人の状況把握と上司側のフォロー事項を分ける整理が有効です。

以下は1on1の文字起こしです。次の項目で整理してください。

1. 主要な話題(業務の進捗、組織の課題、本人のキャリアなど)
2. 本人が抱えている課題・困りごと
3. 本人が求めているサポート
4. 上司側のフォロー事項(次回までに確認・支援すべきこと)
5. 次回1on1で確認したいこと

評価につながる発言は機微情報として扱い、抜き出さず原文の趣旨のまま要約してください。

==== 文字起こし開始 ====
==== 文字起こし終了 ====

1on1の議事録は本人と上司の2者間でのみ共有し、人事システムや全社共有チャネルには流さない運用が標準です。本人が読み返せる場所に置きつつ、第三者の目に触れない設計を心がけてください。

プロンプトをカスタマイズするコツ

上記のテンプレートを使い始めて1〜2週間たつと、自社の業務にとって不要な項目や、もっと深掘りしてほしい項目が見えてきます。そのときはプロンプトの項目を増減させて、自社専用のテンプレートに育てていきます。専門用語が頻出する業界(製造業の技術用語、医療系の症状名、不動産業の物件名など)では、プロンプトの冒頭に「弊社の用語:◯◯(解説)/△△(解説)」と用語集を3〜5個入れておくと、誤変換と誤要約が大幅に減ります。

出典:ChatSense「ChatGPTで議事録・文字起こしする方法」Otolio「ChatGPTの議事録作成用プロンプト」
次の章6. 機密会議でChatGPTを使わない判断軸

6. 機密会議でChatGPTを使わない判断軸

ここからは上位記事の手順紹介を超えて、ChatGPTで議事録を作るときに最も気をつけたい、機密度ごとの「使う/使わない」の線引きを整理します。手順は便利でも、扱っている情報の種類によっては、そもそもクラウドのAIに音声や文字を渡すべきでない会議が存在します。

会議を3つの層に分ける

中小企業の社内外で行われる会議は、機密度の観点で大きく3層に分けられます。日常的な業務会議、慎重に扱うべき取引関連の会議、絶対にAIに渡してはいけない高機密会議の3層です。

機密層具体的な会議ChatGPTでの議事録作成
日常業務定例ミーティング、社内勉強会、業務進捗共有、社内向け方針会議推奨(無料版でも学習オフ設定すれば可)
慎重に扱う取引先との価格交渉、新規取引先との初回面談、お客様の個人情報を扱う商談Plus以上、または学習に使われないBusiness・Enterprise版を使用
高機密人事評価会議、懲戒関連、M&A交渉、業務提携交渉、訴訟関連、未公開の財務情報を扱う役員会クラウド型AI(ChatGPT含む)は使用しない

なぜ高機密会議でChatGPTを避けるのか

人事評価や懲戒、M&A、訴訟といった会議には、社員個人の評価情報、未公開の経営判断、相手企業の機微情報、法的に係争中の事実関係などが含まれます。これらは漏えいすると人間関係の破壊・経営判断の遅延・訴訟リスクに直結する性質の情報で、クラウドの外部サービスに渡すこと自体が経営判断として不適切です。たとえChatGPTが「学習に使わない」と明記していても、システム障害や設定ミスでデータが外部に出るリスク、解約後のデータ削除を信用するリスク、自社が情報管理責任を問われるリスクは消えません。

高機密会議の議事録は、録音せず人間が手書きで取る、または前章で紹介した Whisper のオープンソース版を自社PC内で動かして文字起こしまでオフラインで完結させる、のいずれかが安全な選択肢になります。Whisperで文字起こしまで終わったあと、要約だけ ChatGPT に渡す手順も、機微情報の固有名詞を「◯社」「△部長」のように匿名化してから貼り付けるなら検討の余地があります。

ChatGPTのプラン別データ扱いの違い

ChatGPTのプランごとに、入力した会話がOpenAIの学習に使われるかどうかが異なります。中小企業で議事録に使うなら、最低限ここを理解した上でプランを選ぶ必要があります。

プラン月額(2026年5月時点)デフォルトで学習に使われるか学習オフの設定
Free無料使われる可能性あり設定で個別にオフ可
Plus$20使われる可能性あり設定で個別にオフ可
Business$20(年払い)または$25(月払い)、2席以上使われない(標準でオフ)
Business$30使われない(標準でオフ)
Enterprise要問合せ使われない(標準でオフ)

Free と Plus で議事録を作るなら、設定画面を開いて「データコントロール」の中の「すべての人のためにモデルを改善する」のスイッチをオフにしてから運用を始めてください。この設定をオフにすると、その後の会話はOpenAIの学習データには使われなくなります。複数名で議事録運用を共有するなら、最初から学習に使われない設計の Team か Business を選ぶ方が運用ルールがシンプルです。

個人情報・契約情報を含む議事録の扱い

顧客の氏名・電話番号・住所・契約金額が含まれる議事録は、改正個人情報保護法の観点でも慎重な扱いが必要です。最低限、Team か Business を契約してから運用する、または ChatGPT に貼り付ける前に固有名詞を「A社」「B様」のように置き換える運用にする、のどちらかを選んでください。匿名化してから貼り付ける方法は、要約の精度が落ちにくく、すぐ始められる現実的な手順です。

出典:OpenAI「ChatGPT Pricing」公式OpenAI Help Center「Data controls FAQ」
次の章7. 30分フローを定着させる3つの工夫

7. 30分フローを定着させる3つの工夫

ツールを揃えてプロンプトをコピペしただけでは、議事録の自動化は1〜2週間で形骸化します。中小企業の現場で「使い始めたが続かなかった」と聞く失敗事例の大半は、手順の問題ではなく定着の工夫が抜けていることに原因があります。本章では、30分フローを半年・1年と続けるための3つの工夫を整理します。

工夫1——録音から要約までを「3クリック」に縮める

手順が多いと、忙しい日に「今日はやらなくていいか」と省略する誘惑が出ます。理想は「会議が終わる→録音停止→Nottaにアップロード→ChatGPTに貼り付けて要約プロンプト送信」の3〜4クリックで終わる状態です。Nottaから出てくる文字起こしテキストをChatGPTのよく使うプロンプトと組み合わせる工程を「ChatGPTのカスタムGPT」または「テンプレート保存機能」に登録しておくと、毎回プロンプトを書く手間が消えます。

スマホで完結させる場合は、ボイスメモで録音→自動で出てくる文字起こしをコピー→ChatGPTアプリにペーストして要約プロンプトを送信、の3ステップで完了します。机に座ってPCを開かなくていいので、外出先の会議でも手順が止まりません。

工夫2——「読まれる場所」に流す

議事録は「作って共有して終わり」ではなく「読まれて活用されて初めて意味がある」性質の文書です。Slackや社内チャットの該当部門チャネル、Notion、Googleドキュメントなど、参加者が日常的に開く場所に投稿してください。誰も見ないファイルサーバーの奥に保存するだけだと、議事録を作る意味がほぼ消えます。

可能なら、議事録の冒頭3行で「決定事項」と「次回までの宿題」をサマリーするフォーマットに統一すると、参加者は3行を読むだけで自分のタスクを確認できます。詳細を読みたい人だけが全文を読む構造になり、議事録の「読まれる率」が大きく上がります。

工夫3——月1回の運用見直し

最初の1ヶ月は手順を回すだけで精一杯ですが、2ヶ月目以降は月1回、議事録運用そのものを見直す15分の振り返り時間を取ってください。プロンプトに足りない項目はないか、文字起こしツールは満足しているか、機密会議の線引きはチームに浸透しているか、を順に点検します。

中小企業の業務は半年で大きく変わることがあり、半年前に決めた議事録テンプレートが今の業務に合わなくなることは珍しくありません。月1の見直しで、業務の変化に議事録運用を追随させ続けるのが、1年・2年と運用が続く組織の共通項です。

出典:ITR 国内SFA市場規模推移と予測
次の章8. よくある質問

8. よくある質問

ChatGPT無料版でも議事録は作れますか?

作れます。文字起こしテキストを貼り付けて要約プロンプトを送るだけなら、無料版で十分です。ただし無料版は会話の内容がOpenAIの学習に使われる可能性があるため、設定画面の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてから使ってください。社外秘や顧客の個人名が含まれる議事録を扱うなら、月20ドルのPlus、または学習に使われない設定が標準のBusiness・Enterprise版に切り替えるのが安全です。

録音をせずに、その場でメモしたものを要約してもらうことはできますか?

できます。会議中に取った手書きやWordのメモをそのままChatGPTに貼り付け、「次のメモを議事録の形に整えてください」と頼めば、構成と日本語が整った議事録が返ってきます。録音できない場面や録音同意が取れない場面では、この手順が現実的です。ただしメモが断片的だと要約の解像度も下がるので、議題ごとに改行して書く、決定事項とネクストアクションを分けてメモするなど、最低限の構造を残すと品質が安定します。

文字起こしツールが間違えた部分はどう直せばいいですか?

ChatGPTに文字起こしを渡すときに「次のテキストは音声認識で起こしたものなので、明らかに不自然な日本語は前後の文脈から推測して修正してください」と一文添えるだけで、誤変換の大半は自動で直ります。固有名詞や専門用語は冒頭で「弊社の主要製品は◯◯と△△です」「取引先は□□株式会社です」と用語リストを宣言しておくと、誤変換が大幅に減ります。それでも直らない部分は、要約結果を読み返す段階で人間が手動で修正します。

ChatGPT議事録を社内で共有するときのフォーマットはどうすればいいですか?

決まった型はありませんが、日時・参加者・議題・決定事項・ネクストアクション(担当者と期限)・補足の6項目を必ず入れることをおすすめします。プロンプトに「次の6項目で整理してください」と書いておけば、ChatGPTが自動でこの形に整えてくれます。共有先はSlackや社内チャットのチャネル、メール、Notion、Googleドキュメントのいずれでも構いません。重要なのは「読まれる場所」に流すことで、誰も見ないファイルサーバーの奥に置くと議事録の意味がなくなります。

議事録に話者の名前を入れたいときはどうすればいいですか?

Notta・tl;dv・Zoom AI Companion・Teams Copilotには「話者分離」機能があり、誰が何を発言したかを自動で分けてくれます。スマホの標準録音やWhisperには話者分離がないので、その場合は文字起こし後にChatGPTへ「会議の冒頭で『これは社長』『これは営業部長』と自己紹介していますので、それを手がかりに話者を推定してください」と頼むと、ある程度は分けてくれます。話者の正確性が業務上必須なら、Notta以上の有料ツールに切り替えるのが現実的です。

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9. 30分フローを今日から始めるための導線

ChatGPTを使った議事録作成の最短ルートは、録音と文字起こしを担う道具を1つ決めて、ChatGPTに渡す要約プロンプトを4種類用意し、機密会議の線引きを最初に決めておく、この3つを揃えるところから始まります。会議のたびに作業を繰り返す中で、3週間ほどでチームの標準手順として定着します。

最初の1週間はスマホ標準アプリで録音し、文字起こしと要約はChatGPT無料版(学習オフ設定)で試す構成で十分です。2週目以降、文字起こしの精度や話者分離が物足りなくなってきたタイミングで、Notta の Pro プラン(月1,200円)に切り替える、または既存のZoom/Microsoft 365契約に同梱のAI機能を試す、という順序が無理がありません。

機密会議の線引きは、最初の運用設計時に紙やNotionに「ChatGPTを使う会議/使わない会議」のリストを書き出して、関係者と合意してください。後から例外を作るより、最初に厳しめのリストを引いておいて、運用が回り始めてから例外を緩める方が情報事故が起きにくい設計です。

ChatGPTを核にした業務全般の活用はChatGPTを中小企業の業務に組み込む全体像で、議事録以外も含めた業務効率化AIの組み合わせは中小企業の業務効率化AIで扱っています。生成AIそのものに初めて触れる方は生成AI入門15分から読むと、本記事の道具立てが頭に入りやすくなります。

FULLFACTでは、議事録を含む会議運営・営業オペレーション・社内事務の棚卸しと、ChatGPTをはじめとするAI活用の優先順位付けを、無料の業務診断としてご提供しています。「うちの業務でどこから手をつけるべきか」「機密情報の扱いをどう線引きすべきか」といった点で迷っている方は、お気軽にお声がけください。スコープと進め方は貴社のペースで決めていきます。

出典:OpenAI「ChatGPT Pricing」Notta 公式
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