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ChatGPT読了 122026-05-21

ChatGPTで中小企業の社長が今日試す7業務と、使えない4業務

「chatgpt できること」で検索する読者に向けて、ChatGPTで中小企業の社長が今日試す7業務と、使えない4業務を切り口に、実務で確認すべき使い方・注意点・導入判断を整理します。中小企業で無理なく試すための論点も解説します。

「chatgpt できること」で検索している人が知りたいのは、単語の定義だけではなく、自社で使える業務、避けるべきリスク、導入順序です。この記事では、ChatGPTで中小企業の社長が今日試す7業務と、使えない4業務を切り口に、中小企業が実務で確認すべき判断材料を整理します。

1. ChatGPTで「できること」を社長業務7つに絞って理解する

ChatGPTでできることは突き詰めると「文章を整える」と「情報を要約する」の二つに集約されます。ゼロから新しいアイデアを生み出すのではなく、社長の頭の中にある材料を受け取って読みやすい形に変える、もしくは大量のテキストを短くまとめる、というのが構造的な得意領域です。この二つに収まる業務であれば、業種を問わず実用になります。

社長が週次でやっている事務作業のうち、ChatGPTが効きやすい業務を七つに絞ると次のようになります。会議の議事録の要約、取引先への返信メールの下書き、見積書の文面づくり、競合他社の調べもの、求人票や採用案内の原稿、契約書を読んで気になる箇所を洗い出す作業、それから店舗や事業のSNS投稿です。これ以外にも使い道はありますが、最初の一歩としては、毎週必ず発生して、しかも手間がかかるこの七つに集中するのが効率的です。

七つの業務を、最低限必要なChatGPTのプランと、所要時間の目安とともに表で整理します。料金は二〇二六年五月時点のもので、ChatGPT Businessは年契約・最低二席の組織プランです。

業務最低限のプラン最初の30分で試せるか注意点
議事録・打ち合わせメモの要約無料版(機密会議はBusiness以上)できる会議録音から起こす場合は文字起こしツールが別途必要
取引先返信メールの下書き無料版(顧客名は仮名で)できる機械的な文体になりやすいので最後に手直し
見積書の文面づくり無料版できる金額そのものはAIに任せず人が決める
競合他社の調べもの無料版できる出てきた数字や固有名詞は必ず原典確認
求人票・採用案内の原稿無料版できる自社のミッションや職務要件を入力するのが前提
契約書の気になる箇所洗い出しChatGPT Business以上できない(情報の性質上)最終判断は弁護士、AIは下読みに留める
SNS投稿の文章づくり無料版できるブランドの口調を毎回伝える必要あり

この表を見て分かるとおり、契約書の取り扱いだけは情報の性質上、無料版で扱うべきではありません。それ以外の六つは、ChatGPTの無料版に登録した直後から、その日のうちに試せます。

出典:OpenAI公式「ChatGPT」OpenAI公式「料金プラン」ユーエスケイ「ChatGPTの使い方|中小企業の業務改善に役立つ具体例」
次の章2. 業務1:議事録・打ち合わせメモを要約する

2. 業務1:議事録・打ち合わせメモを要約する

会議中に走り書きしたメモを、決定事項とToDoが明確に分かれた読める議事録に整える作業は、ChatGPTが最も得意な領域の一つです。社員に頼んで議事録を起こさせていた時間が、毎週一時間から二時間ぶん戻ってきます。実際、複数の事例調査では、議事録要約は中小企業がChatGPTで最初に導入しやすい業務として真っ先に挙げられています。

やり方はシンプルです。会議が終わったら、自分が取った手書きメモを文字で打ち直すか、もしくはスマホで撮影してテキストに起こします。それをChatGPTの入力欄に貼って、要約と決定事項とToDoを書き出してほしいと頼むだけです。文字起こしまで自動化したい場合は、ボイスレコーダーで会議を録音して、議事録作成サービスや音声文字起こしサービスでテキスト化してからChatGPTに渡す流れになります。

最初の質問例として、そのままコピペで使えるものを次に示します。社内会議でも取引先との打ち合わせでも、この形式から始められます。

以下は私が取った会議メモです。これを下記の形式で整理してください。

【参加者】
【会議の目的】
【主な議論ポイント(3点まで)】
【決定事項】
【次回までのToDo(担当者と期日付き)】

会議メモ:
(ここに自分のメモを貼る)

注意点は二つあります。一つ目は、人事評価や取引交渉のような機密性が高い会議の内容を無料版に貼らないことです。これは後述する「使えない四業務」の章でも触れますが、機密性が必要な議事録はChatGPT Businessの契約に移すか、社内の対面会議の議事録に留めるのが安全です。二つ目は、ChatGPTが議事録の中で勝手に新しい固有名詞や数字を作ってしまうことがあるので、要約結果は必ず一度目を通して、元のメモにない情報が紛れていないか確認することです。

出典:Otolio「ChatGPTの議事録作成用プロンプト」AI総研「ChatGPTの議事録作成用プロンプト例」INSIGHT HUB「ChatGPTで議事録を要約する方法」
次の章3. 業務2:取引先への返信メールの下書きをつくる

3. 業務2:取引先への返信メールの下書きをつくる

返信文の下書きは、ChatGPTが時間削減効果を最も実感しやすい業務です。普段なら十五分かけて推敲していた返信メールが、下書きを叩き台にして三分で送れるようになります。従業員十五名の老舗商店では、毎朝のメール返信下書きをChatGPTに任せることで、新規顧客対応に回せる時間が増え、結果として新規獲得につながった事例が報告されています。

ChatGPTにメールを書かせるときの基本は、相手との関係性、伝えたい結論、避けたいトーンの三つを最初に伝えることです。たとえば「いつもお世話になっている取引先で、納期遅延のお詫びを伝えたいが、卑屈になりすぎず誠実な調子で」のように、人間が頭の中で無意識にやっている調整を、ChatGPTには明示的に言語化して渡す必要があります。これを省くと、教科書通りの定型的な文面が返ってきて、結局書き直しになります。

最初の質問例を一つ示します。納期遅延の場面を想定していますが、催促・お礼・問い合わせ返信などにも応用できます。

取引先への返信メールの下書きをお願いします。

【相手】長年取引のある製造業の購買部の方
【こちらの状況】当初の納期から1週間遅れる見込み
【伝えたいこと】率直なお詫び、新しい納期、再発防止の意思
【トーン】卑屈にならず誠実に、本文200字以内、件名は別行

宛先や私の名前は仮で「●●」と書いてください。

注意点は二つです。一つ目は、相手の固有名詞や金額をそのまま入力欄に貼らないことです。先方のお名前は「●●様」、金額は「●●万円」のように仮の表記に置き換えてから入力し、生成されたメールに後から正しい情報を埋めるのが安全です。二つ目は、AIが書いた文章は単語の選び方や句読点の打ち方に妙な機械っぽさが残ることがあるので、送信前に必ず自分の声で一度読み上げて、不自然な箇所を直してから送ることです。返信率を下げる「型通り感」は、最後の手直しで取り除きます。

出典:グローカル「中小企業経営者のためのChatGPT活用法」リコー「ChatGPTのプロンプト書き方・例文」
次の章4. 業務3〜5:見積文面・競合調査・求人票

4. 業務3〜5:見積文面・競合調査・求人票

ここからは三つの業務をまとめて扱います。それぞれ最初の質問例だけ示すので、自社の状況に合わせて中身を差し替えてください。

業務3:見積書の文面・前文をつくる

見積書そのものの金額はAIに任せるべきではありませんが、見積書に添える送付メールの文面や、見積書の前文・サービス内容説明、後書きの「お問い合わせはこちらへ」のような定型部分は、ChatGPTで時間を大きく節約できます。

最初の質問例:

見積書送付メールの文面を作成してください。

【宛先】仮で「●●様」と書く
【見積内容】(自社サービス名と概要を1〜2行で)
【見積金額】●●円(税別)
【有効期限】2026年6月末
【トーン】丁寧だがビジネスライク、本文150字程度

最後に追記したい注釈:
(あれば書く、なければ削除してOK)

金額そのものは必ず人間が決めて、ChatGPTに数字の妥当性を判断させない、というのが原則です。

業務4:競合他社の調べものをする

競合調査でChatGPTが効くのは、複数の競合企業の情報を一度に要約・比較する場面です。同業他社のホームページのテキスト、プレスリリース、製品ページなどをコピーして貼り付け、その内容を整理させると、競合比較表のたたき台が短時間で出来上がります。

最初の質問例:

以下は同業他社3社のホームページのトップ文章です。
それぞれの会社が「何を強みとして打ち出しているか」を、
1社あたり3点ずつ箇条書きで整理してください。

最後に、3社に共通する打ち出しと、各社の独自要素を分けて教えてください。

A社:
(A社のトップ文章を貼る)

B社:
(B社のトップ文章を貼る)

C社:
(C社のトップ文章を貼る)

注意点は、ChatGPTに「競合のシェアを教えて」「業界平均は何パーセント」と聞かないことです。これらの数字は、ChatGPTが平然と嘘の数字を出すことがある領域です。事実関係はあくまで自分で貼り付けた一次情報を整理させるだけに留め、ChatGPTに「調べてきて」とは頼まないのが鉄則です。

業務5:求人票・採用案内の原稿をつくる

求人票や採用ページの原稿づくりも、ChatGPTで効率化しやすい業務です。自社のミッション、職務内容、求める人材像を入力すると、求人媒体に載せる原稿のたたき台が出来上がります。

最初の質問例:

中小製造業の求人原稿を作成してください。

【会社】(自社の一言紹介、業種、規模、所在地)
【職種】(具体的な職種名)
【主な仕事内容】(3〜5行で書く)
【求める人物像】(3点ほど)
【勤務条件】(給与レンジ、勤務時間、休日)
【会社のミッションや特徴】(自社らしさを1〜2行で)

応募者の心に響くよう、堅くなりすぎない調子で、本文600字程度でお願いします。

注意点は、出来上がった原稿の中の労働条件や給与レンジが、自社が実際に提示する内容と一致しているか必ず確認することです。ChatGPTが業界の一般的な数字を勝手に入れてくる場合があります。

出典:Hakky「ChatGPTで競合調査|プロンプト作成と分析事例」Taskhub「ChatGPTで競合調査を行うプロンプト5選」AI経営総合研究所「中小企業のChatGPT活用法15選」
次の章5. 業務6〜7:契約書チェック・SNS投稿

5. 業務6〜7:契約書チェック・SNS投稿

業務6:契約書の気になる箇所を洗い出す

契約書の取り扱いだけは、無料版とPlusの利用は避けてください。契約書には取引先名、金額、契約条件、個人情報など、入力した瞬間に組織として責任を負うべき情報が含まれます。これらを学習データに使われる可能性のある無料版に貼るのは、リスクが利得を上回ります。

それでも契約書チェックでChatGPTが効くのは、たとえばChatGPT Businessの組織契約で、契約書のドラフトを読み込ませて「不利な条項はどこか」「曖昧な表現はどこか」「相手にだけ有利な条件はどこか」を洗い出させる使い方です。あくまで弁護士に持って行く前の下読みであって、ChatGPTの判断を最終結論にはできません。

最初の質問例(ChatGPT Business以上で使用):

以下は当社が受け取った業務委託契約書のドラフトです。
当社(受託者)の立場から見て、次の3点を整理してください。

1. 受託者にとって不利な条項とその理由
2. 解釈が曖昧で後でトラブルになりそうな表現
3. 一般的な業務委託契約と比べて欠けている条項

最後に、弁護士に相談すべき優先度トップ3の論点を教えてください。

契約書本文:
(契約書を貼る)

注意点は前述のとおり、無料版とPlusでは絶対にやらないこと、そしてTeamで実行した結果も、必ず顧問弁護士の確認を経てから対応することです。AIは下読みの効率化ツールであって、法律判断の主体ではありません。

業務7:SNS投稿の文章をつくる

店舗のFacebook、Instagram、Xへの投稿文も、ChatGPTで作りやすい業務です。新メニューや新商品の紹介、季節のキャンペーン告知、お客様の声の紹介投稿など、毎週何本も書く必要があるものほど時間削減効果が大きくなります。

最初の質問例:

当店のInstagram投稿文を作成してください。

【店舗】(業種、雰囲気、立地)
【今回の投稿テーマ】(新商品、キャンペーン、季節のあいさつなど)
【伝えたい内容】(具体的に3〜5行)
【トーン】(親しみやすく / 落ち着いた感じ / カジュアル など)
【文字数】本文200字以内
【ハッシュタグ】最後に5個提案してください

注意点は、自店のブランドトーンを毎回ChatGPTに伝える必要があることです。ChatGPTにはあなたのお店の過去の投稿の記憶がないので、最初の十回くらいは「うちの店っぽくない」文章が出てきます。気に入った表現をメモしておいて、次回のプロンプトに「こういう感じで」と例示すると、徐々に自店らしい文章になってきます。

出典:OpenAI公式「ChatGPT Business」HELP YOU「日本企業のChatGPT活用事例10選」
次の章6. 「使えない4業務」を線引きする

6. 「使えない4業務」を線引きする

ここから二つの章は、上位記事の活用例羅列を超えて、ChatGPTを業務に入れる前に必ず線引きしておくべき「使えない領域」を提示します。ローリテラシー層が陥りやすいのは、できる業務を増やしたい欲求が先に立って、本来AIに任せてはいけない業務まで巻き込んでしまうパターンです。

ChatGPTに任せてはいけない業務は、四つに絞れます。経営の最終判断、会計監査と税務申告、個別の法律相談、それから感情と関係性が中心にある仕事です。これらは「ChatGPTの精度が低いから」ではなく、構造的に機械に任せるべきではない領域です。詳しい構造的理由は次の章で扱います。

使えない業務具体例なぜダメか
経営の最終判断撤退判断、人事採用の最終決定、大口仕入れの可否責任主体が不明、文脈・関係性・直感が入らない
会計監査・税務申告月次決算の最終確認、税務署提出書類の作成、消費税区分の判定法令解釈の最新性が担保されない、誤りで税務リスク
個別の法律相談訴訟方針、契約紛争の対応、労務トラブルの最終判断個別事情への当てはめが不可、ハルシネーションで虚偽の判例
感情労働・関係性業務クレーム対応、人事評価面談、長年の取引先との交渉信頼と感情は機械では構築できない

念のため強調しますが、これらの業務でChatGPTを「下調べに使う」ことまでは否定しません。たとえば人事評価面談の前に、評価のフレームワークをChatGPTに整理させる、訴訟方針を考える前に法律用語の意味をChatGPTで確認する、といった補助的な使い方は問題ありません。線引きが必要なのは、最終的な判断や、相手とのやり取りそのものをChatGPTに代行させることです。

中小企業の社長の感覚で言えば、「これは自分が責任を取る話だな」と思った業務はChatGPTに任せない、というシンプルな基準が一番分かりやすいかもしれません。判断とは責任を取ることだ、というのが商売の基本だとすれば、ChatGPTは判断の素材を集めて整える道具であって、判断そのものではない、という位置づけが正確です。

出典:AI総合研究所「ChatGPTの限界とは?技術的・倫理的な側面からその課題を解説」こうの法律事務所「ChatGPTは法律相談相手として使える?」牛島総合法律事務所「ChatGPTの利用について法務が検討すべき3つのポイント」
次の章7. なぜ「使えない」のか、3つの構造的理由

7. なぜ「使えない」のか、3つの構造的理由

前章で挙げた四つの業務がChatGPTに不向きである理由は、突き詰めると三つの構造的な制約に帰着します。それぞれを社長の言葉で説明します。

第一の理由は、ChatGPTがもっともらしい嘘を堂々と書く現象、つまりハルシネーションです。これは技術的な不具合というよりも、ChatGPTの仕組みそのものに組み込まれた性質に近いものです。ChatGPTは「次に来そうな単語を確率的に並べる」ことで文章を作るので、事実かどうかは保証しません。特に数字、固有名詞、法律の条文、判例、人物の経歴、URLの六つは要注意で、これらをChatGPTがしれっと回答に含めてきたら、必ず原典で確認するルールを社内で決めておく必要があります。会計や法律の業務でChatGPTを最終判断に使えないのは、この性質が直接の障害になるからです。詳しくはAIハルシネーションの嘘を見抜く確認手順で別に整理しています。

第二の理由は、責任の主体がChatGPTには存在しないことです。経営の最終判断や法律相談で誤った情報をもとに動いた結果、損害が発生した場合、その責任を取るのはOpenAIではなく、判断を下した社長自身です。OpenAIの利用規約にも、生成された情報の正確性は保証しない、利用は自己責任であると明記されています。これは消費者向けサービスとしては当然の条項ですが、業務利用で「ChatGPTが言ったから」という言い訳が通用しないことを意味します。誰が責任を取るかが曖昧な業務には、ChatGPTを最終判断者として置けません。

第三の理由は、感情と関係性は機械では構築できないという、ある意味当たり前の話です。長年の取引先との交渉、社員との人事評価面談、お客様からのクレーム対応のような業務は、相手の表情、間、声のトーン、過去のやり取りの蓄積、信頼の積み重ねといった、文字情報には還元できない要素で成り立っています。ChatGPTにクレーム対応のメール文案を書かせること自体は可能ですが、それを実際にお客様に送る前に、相手との関係性を踏まえて言葉を選び直すのは、人間の仕事です。ここを丸ごとChatGPTに任せた瞬間、長年積み上げてきた信頼が一通のメールで壊れることもあります。

この三つの構造的理由は、ChatGPTの精度がいくら上がっても本質的には変わりません。逆に言えば、この三つに該当しない業務、つまり責任の主体が明確で、事実関係を自分で確認できて、感情のやり取りを含まない事務作業については、ChatGPTを使い倒して構わない、ということでもあります。本記事の前半で挙げた七つの業務は、すべてこの安全領域に収まっています。

出典:OpenAI「Terms of Use(利用規約)」吉積情報「ChatGPTが苦手なことを克服しよう」よつば総合法律事務所「ChatGPTは危険か?」
次の章8. 最初の一歩——今日30分で試す3ステップ

8. 最初の一歩——今日30分で試す3ステップ

ここまで読んでChatGPTで何ができるかの全体像はつかめたはずですが、頭で理解するのと実際に使ってみるのとでは、行動が変わる量がまったく違います。今日のうちに三十分だけ時間を確保して、次の三ステップを実行してみてください。

第一ステップは、無料登録です。所要時間は五分程度です。スマートフォンかパソコンのブラウザで「ChatGPT」と検索し、OpenAIの公式サイトから無料アカウントを作成します。Googleアカウントがあればその連携で登録できるので、メールアドレスを別途用意する必要もありません。アプリ版もありますが、最初はパソコンのブラウザのほうが画面が大きくて操作しやすいです。

第二ステップは、本記事で紹介した七つの業務のうち、自分が今週いちばん時間を取られている一つを選んで、その質問例をそのままコピペして試すことです。所要時間は十分です。議事録要約なら直近の会議メモを、メール下書きなら今返信しなければならないメールの状況を、入力欄に貼り付けてください。最初はうまく出力されなくても構いません。

第三ステップは、出てきた結果を見て、これは自分の業務で使えるか、それとも手直しのほうが時間がかかるかを、自分の目で判断することです。所要時間は十五分です。手直しが多すぎると感じたら、質問例の中身を変えて、もう一度試してみてください。ChatGPTは指示の具体性で出力の質が大きく変わるので、二回目、三回目で精度が上がっていきます。

この三十分を、ChatGPTがあなたの会社の業務に効くかどうかを判断するための実地検証だと思って取り組んでみてください。理屈で延々と検討するより、実際に一回試してみたほうが、向き不向きが分かります。本格的な社内導入を検討する段階に進むなら、ChatGPT Businessの判断軸ChatGPTの安全な使い方とリスクの線引き中小企業のためのAI利用ガイドライン作成あたりで、組織として整えるべき論点を順に整理できます。

出典:OpenAI公式「ChatGPT」
次の章9. まとめ——「できる7業務/使えない4業務」を社長の頭に入れる

9. まとめ——「できる7業務/使えない4業務」を社長の頭に入れる

ChatGPTで何ができるかについて、本記事の骨子を最後に番号で整理します。社長として今日中に押さえておくべき要点は、次の五つに集約されます。

  1. ChatGPTでできることは「文章を整える」と「情報を要約する」の二つに集約され、社長業務では議事録・メール・見積文面・競合調査・求人票・契約書チェック・SNS投稿の七つが効きやすい。
  2. 各業務の最初の質問例はコピペで使えるので、今週いちばん時間を取られている業務を一つ選んで三十分試してみるのが最短ルート。
  3. 使えない業務は四つあり、経営の最終判断・会計監査と税務申告・個別の法律相談・感情労働の領域は、ChatGPTを最終判断者にしてはいけない。
  4. 使えない理由は三つの構造的制約に帰着する。ハルシネーション、責任主体の不在、感情と関係性は機械では構築できないこと。
  5. 契約書チェックなど機密性の高い業務は、無料版とPlusでは扱わず、必要ならChatGPT Business(年契約で月額20ドル/人、月契約で月額25ドル/人・最低2席)の組織契約に移してから扱う。

ChatGPTは魔法の杖ではなく、社長の頭の中の材料を読みやすい形に整える事務員のような道具です。事務員に任せていい仕事と、自分で抱えるべき仕事の線引きは、もともと社長業の中核にある判断ですから、ChatGPTという新しい事務員が来たと思えば、何を任せるか/任せないかの判断は難しい話ではありません。本記事の七業務リストと四業務リストを、その判断の最初のたたき台にしてください。

FULLFACTの業務診断では、貴社の業務を実際に棚卸ししたうえで、ChatGPTで効く業務とそうでない業務、無料版で十分な業務とBusiness以上が必要な業務、そもそも生成AIに任せるべきでない業務を、一緒に切り分けます。診断自体は無料でお受けいただけます。軽い課題なら数週間で論点が見えることもあり、本格的な体制構築が必要なら腰を据えて磨き込みます。スコープと進め方は貴社のペースで設計します。

次の章よくある質問

よくある質問

ChatGPTは無料版でも仕事に使えますか?

下調べ、文章の下書き、提案書の構成案、Excelの関数相談といった社長業務の七割は、無料版でも実用範囲です。ただし顧客名や取引金額、社員の人事情報を入れる業務は無料版とPlusの仕様では学習データに混ざる可能性があるため、Business以上の契約か、もしくは仮名化したうえでの利用が前提になります。

ChatGPTに機密情報を入れても大丈夫ですか?

無料版とPlusは入力データが学習に使われる仕様が初期状態でオンになっています。顧客名・取引金額・社員の人事評価・未公表の経営数値は原則入れないのが安全です。設定からデータ学習をオフにしても、それ以前に入れた情報は対象外なので、業務情報を扱うならChatGPT Businessの年契約で月額20ドル、月契約で月額25ドルから始めるのが現実解です。

ChatGPTを最初に何の業務から試すべきですか?

議事録の要約か、メールの下書きから始めるのが定石です。どちらも入力情報が比較的少なく、出力の良し悪しがすぐ判断でき、毎週必ず発生する業務なので効果を実感しやすいからです。本記事で紹介する七つの業務のうち、自社で最も時間を取られているもの一つを30分だけ試してみてください。

ChatGPTが間違った答えを出したらどうすればいいですか?

数字、固有名詞、法律の条文、判例、人物経歴、URLの六つはChatGPTが「もっともらしい嘘」を生成しやすい領域です。これらが回答に含まれていたら、必ず公式サイトや原典で確認してから使ってください。逆に文章の構成、要約、たたき台作成のような「形を整える」作業は、出力をそのまま使っても事故になりにくい領域です。

社員にもChatGPTを使わせていいですか?

使わせる前に、入れていい情報と入れてはいけない情報、出力を必ず確認する責任、個人Plus契約での業務利用を許すかの三点をA4一枚で決めて口頭周知してください。社員数が三人を超えてChatGPTを業務で使うなら、個人Plus契約での業務利用は止め、組織としてChatGPT Businessの契約に移行するのが安全です。

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